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高頻度取引(HighFrequencyTrading)とは?(2)

HFT2

前回に引き続き、High Frequency Trading(以下:HFT 訳:高頻度取引)関連です。

 

高頻度取引の概要やFPGAの利用について解説しましたが、今回は実際の取引手法やモデルの内容などを説明していきたいと思います。

超短期の超過収益を獲得する方法については、純粋なアービトラージを行う方法を紹介しましたが実際には速度だけに依存するので取引手法のバリエーションとしては乏しいものになります。

その次の階層に存在するHFTerとしては、Statistical Arbitrage(以下:Stat Arb 訳:統計的裁定)を行うプレイヤーでしょう。

これはどういうものかと言うと、ピュアなアーブに対して、統計的に導かれた非常に相関性の高い銘柄のペア(又は複数)を取引する手法で、よくスタットアーブと呼ばれます。

基本的には、純粋なアービトラージと同様な取引を行うのですが統計的な裏付けによって行うので、とにかく取引のサンプルを増やすために多銘柄で高頻度に行うのが特徴です。

あらかじめ設定したスプレッドより拡がった銘柄などを発見したセットに注文を出すスタイルです。しかし、スプレッドが拡がる瞬間は極一瞬であることが多く、その瞬間をHFTで狙いに行く手法となります。

 

まだ他にもHFTのプレイヤーの種類がいるのですが、それは次回以降に紹介していきたいと思います。

 


高頻度取引(HighFrequencyTrading)とは?(1)

HFT

トレーディング関連の情報を集めていると、High Frequency Trading(以下:HFT 訳:高頻度取引)という言葉は一度は目にしたことはあると思います。

ではHFTとはどういったものなのでしょうか?

高頻度取引とは、短期間の売買を高速で繰り返す取引手法であり、米国を中心に近年急速な広がりをみせている。1つの取引に係るポジションの保有時間は、短い取引で数ミリ秒~数秒、長い取引でも1日未満と、夜間をまたぐポジションはほとんど保有しない。高頻度取引では、個々の取引の損益は非常に小さいものの、それを高頻度で多数繰り返すことで利益を生み出しうると考えられている。

と説明されています。

 

では、実際にはどのような取引を行っているのでしょうか。

最近では、HFTの分類も細分化しておりその中でも最速な部類がUltra High Frequency Trading(以下:UHFT 訳:超高頻度取引)と呼ばれる取引手法があります。

このレベルになると、一般の投資の考え方とは大きく異なります。

どういうことかと言うと、対象銘柄の値上がりや値下がりとは無縁の手法になります。
純粋な裁定取引を超高速で行うことにより、安定的な収益の獲得を目指します。

 

たとえば、米国の株式市場ではProprietary Trading System(以下:PTS 訳:私設取引システム)という代替市場が大きなシェアを占めています。

NYSEで上場している銘柄がPTSでも取引されているので、この同一銘柄が異なる市場で取引されたときに生まれる極僅かな値差を超高速で獲得しに行くような取引が行われております。

この取引は、純粋なアーブな為に注文執行における速度が非常に重要になります。

その為に最近では、OS上のプログラムを介さずハードウェア上の組み込みのプログラムを利用しボトルネックを非常に小さくした手法なども編み出されました。Field Programmable Gate Array(以下:FPGA)というロジックボードを利用したシステムです。

このレベルになるとトレーディングという感じがしませんね^^;

 

次回は超短期の超過収益を獲得するHFTの紹介をしようと思います。

 


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