日本でもフラッシュボーイズの翻訳版が発売され、米国で巻き上がったHFT批判旋風が起こると思われる。
すでに巷ではHFT批判記事が散見され始めている。
そこでフラッシュボーイズの良い点や悪い点をあげていこうと思う。
注:ここではコロケーションが使えるのがズルいとか高性能のサーバーが使っているから勝てるんだとかそういった不毛な話は挙げないことにする。
ちなみに軽く解説しておくとHFTを行っている多くがプロップファームと呼ばれる普通の企業(トレーディングを生業としているハイテクノロジー企業ではあるが)であることを認識して欲しい。つまり銀行や大手証券会社だけが持っている既得権益で戦っているわけではないということだ。
たとえばあなたが高頻度取引を行ってみたいと思えば、上記のプロップファーム等と同じようにブローカーに口座を開いて、コロケーションラックを借りて、高性能のサーバーを購入すれば良いだけだ。(もちろんコロケーションラックを借りるための月額コストや高性能のサーバーを買うためのコストは掛かるがそれは上記のプロップファームと同じである)
なので問題はそれらの環境ではないことがわかると思う。
ではなぜ批判の対象となるのか?
基本的にHFTのプレイヤーというのは秘密主義である。それは見つければ大きいが模倣もされやすい手法を使っており、かつ彼らが戦う市場のパイというのは意外に小さいからである。
しかし、この秘密主義ゆえ何か悪いことをしているんでは無いかという感情が生まれるのも必然だと思う。
長くなったので続きます。