トレーディング関連の情報を集めていると、High Frequency Trading(以下:HFT 訳:高頻度取引)という言葉は一度は目にしたことはあると思います。
ではHFTとはどういったものなのでしょうか?
高頻度取引とは、短期間の売買を高速で繰り返す取引手法であり、米国を中心に近年急速な広がりをみせている。1つの取引に係るポジションの保有時間は、短い取引で数ミリ秒~数秒、長い取引でも1日未満と、夜間をまたぐポジションはほとんど保有しない。高頻度取引では、個々の取引の損益は非常に小さいものの、それを高頻度で多数繰り返すことで利益を生み出しうると考えられている。
と説明されています。
では、実際にはどのような取引を行っているのでしょうか。
最近では、HFTの分類も細分化しておりその中でも最速な部類がUltra High Frequency Trading(以下:UHFT 訳:超高頻度取引)と呼ばれる取引手法があります。
このレベルになると、一般の投資の考え方とは大きく異なります。
どういうことかと言うと、対象銘柄の値上がりや値下がりとは無縁の手法になります。
純粋な裁定取引を超高速で行うことにより、安定的な収益の獲得を目指します。
たとえば、米国の株式市場ではProprietary Trading System(以下:PTS 訳:私設取引システム)という代替市場が大きなシェアを占めています。
NYSEで上場している銘柄がPTSでも取引されているので、この同一銘柄が異なる市場で取引されたときに生まれる極僅かな値差を超高速で獲得しに行くような取引が行われております。
この取引は、純粋なアーブな為に注文執行における速度が非常に重要になります。
その為に最近では、OS上のプログラムを介さずハードウェア上の組み込みのプログラムを利用しボトルネックを非常に小さくした手法なども編み出されました。Field Programmable Gate Array(以下:FPGA)というロジックボードを利用したシステムです。
このレベルになるとトレーディングという感じがしませんね^^;
次回は超短期の超過収益を獲得するHFTの紹介をしようと思います。